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測定項目

水温
水の温度のことで、摂氏(℃)で表し、気温や日差しに影響されます。
水温の上昇により、水生生物や微生物の活動が活発になります。また、水素イオン濃度、溶存酸素量などの他の測定項目と密接な関係を示します。
水素イオン濃度(pH)
水に含まれる水素イオンの濃度を表すもので、0から14の数字で表し、pH7が中性で、この数字より小さければ酸性で、大きければアルカリ性になります。川の水の水素イオン濃度は、その土地の地質、生活排水や工場排水の有無、水草の光合成の影響でも変化します。水素イオン濃度は、水の状態を示す重要な測定項目の一つで、河川での環境基準項目に規定されています。
溶存酸素量(DO)
水の中に酸素がどのくらい溶け込んでいるかを表し、川や湖や沼などの水の汚れ具合を見る大切な項目の一つです。魚などの生き物は、水の中の酸素を吸って生きています。水の中に酸素が十分に溶け込んでいないと、生き物が住めない水になってしまいます。水草は光合成により水の中の二酸化炭素を吸って酸素を作り、水の中の酸素の量を増やす働きもあります。水1ℓ当たりに何mg溶け込んでいるかを表すmg/ℓという単位で表し、河川での環境基準項目に規定されています。
電気伝導率(EC)
液体の電気の流れやすさを表すもので、液体中のイオンの合計量を表しています。この数字が大きいほど、溶けているイオンの濃度が高いことになります。電気伝導率は、他の測定項目との関係を示すことが多く、測定も簡単に行うことができるため、工場排水や川の水質管理の自動測定項目としてよく使われています。
濁度(TB)
川や湖、沼の水には、透き通って底まで見えるものとそうでないものがあります。濁度は水のにごりの程度を表すもので、水がきれいか汚いかを判断する測定項目です。にごりの原因は浮遊物、泥、川の中に住む微生物、大量の雨によって大きく変化します。
化学的酸素要求量(COD)、生物化学的酸素要求量(BOD)
CODは、水中の有機物の量を化学的に酸化するときに消費される酸素量で表したものです。また、BODは、水中の有機物の量を微生物が分解するときに消費される酸素量で表したものです。どちらも特定の物質を示すものではありませんが、有機物による水の汚れを表すもので、BODは河川での環境基準項目に規定されています。
全窒素(TN)
水の中に存在する色々な形態の窒素化合物の全てを表し、アンモニア性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、有機体窒素に分類されています。窒素は、肥料などに含まれ、植物の成長にとって必要な元素です。しかし肥料や排水に含まれる窒素が川などへ大量に混入すると、赤潮やアオコの発生を引き起こす富栄養化の原因となります。
大腸菌群数
大腸菌群数は、大腸菌及び大腸菌と性質が似ている細菌の数を表したものです。ほとんどの種類の大腸菌には病原性は無く、人の腸内にも多く存在しています。水中の大腸菌群数は、し尿汚染の指標として使われており、大腸菌群数が多く存在する場合には、し尿に由来した病原菌が存在する場合も有る為、河川での環境基準項目に規定されています。
浮遊物質量(SS)
水中に溶けずに混じっている直径2mm以下の細かな物質の量をいいます。この値が大きいほど、水の透明度が低下し、水中植物の光合成に影響することがあるため、河川での環境基準項目に規定されています。
全亜鉛
亜鉛は自然界に広く存在し、また鉄製品のメッキ、合金、乾電池、タイヤ等の材料として様々な用途に利用されています。発生源としては、工場排水の他生活排水や道路の路面排水等にも含まれます。亜鉛は人体には必要な元素でありますが、魚・昆虫・微生物等の水生生物に対しては毒性があるため、河川での環境基準項目に規定されています。