(1)現場で測定する騒音:騒音レベル(dB(A))
まず、測定の対象となる航空機は、暗騒音値よりも10dB大きな値となった航空機です。
図1.測定対象データ
「Lden」では、変化する騒音レベルを、継続時間内においてすべて測定します。
(2)1機の騒音継続時間:実際の継続時間
継続時間は、刻々変化する騒音レベル曲線のうち、ピーク値から10dB低い値までの範囲の時間です。継続時間は1機毎に異なります。
(3)1機の騒音暴露量:LAE
(1)の「騒音レベルの変化」と(2)1の「継続時間」に応じて、実際に受ける総騒音エネルギー量を算出します。
LAE は、継続時間内の総騒音エネルギー量と同じエネルギー量を有する、継続時間1秒の定常音(変化しない音)の騒音レベルです。
(4)一日の全総音量:Leq
Leqは、一日分の航空機別LAE を合計(パワー和)し、24時間で除した値です。
(5)時間帯補正:騒音値の加算
昼( 7時~19時) :+ 0dB
夕(19時~22時) :+ 5dB
夜(22時~ 7時) :+10dB
(6)Lden
一日分のLeqに対して(5)の時間帯補正を行って得られる値。
また、基準の改正に伴い、地上音の取り扱いについても変更されました。
従来はリバース音(逆噴射音)のみが対象とされていたのに対し、改正後はそれに加えて航空機の地上走行音、APU(補助動力装置)音、エンジン試運転音等も対象とされることになりました。
(一般財団法人 空港環境整備協会発行、「航空と環境」No.68より引用)
成田国際空港株式会社の測定局データは、公益財団法人 成田空港周辺地域共生財団に送り、千葉県や市町が設置している測定局の結果と共に集計・評価しています。
なお、より詳細な航空機騒音の集計・評価の方法や測定結果については、下記のウェブサイトをご覧下さい。
公益財団法人 成田空港周辺地域共生財団:http://www.nrt.or.jp/
一般財団法人 空港環境整備協会:http://www.aeif.jp/